水道水を飲んだときにたまに感じるカルキ臭。体に害はないと分かっていても、朝一番や留守明けのニオイが気になる方は少なくないでしょう。
この記事では、カルキ臭の原因と正しい知識、家庭ですぐできる対策法や注意点まで、誰でも分かる言葉で解説します。安全でおいしい水生活のために、まずは知っておきたいポイントをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
水道水がカルキ臭く感じる理由
なんだか水道水の臭いが気になる――そんなことはありませんか。その独特のツンとした臭いは「塩素(カルキ)」が主な原因です。
塩素は水道水を安全に保つために法律で添加が義務付けられており、雑菌やウイルスから私たちを守る大切な役割を担っています。特に朝一番や、長期間家を空けた後に蛇口をひねると、配管内に滞留した水の塩素濃度が一時的に高まり、臭いが強くなることがあります。
なぜ塩素が必要なのか
川やダムの水(原水)は、浄水場でろ過・消毒を経て各家庭に届きます。その過程で雑菌やウイルスの繁殖リスクがあるのです。塩素は強力な殺菌作用を持ち、インフルエンザウイルスなどを含む病原性微生物を不活化させる働きがあります。そのため、水道水の安全性を守るために塩素は欠かせません。
カルキ臭を強く感じるタイミング
カルキ臭はいつも同じ強さで感じるわけではありません。たとえば朝や数日家を空けた後、水道管内で水が長く留まることで塩素の臭いが強調されることがあります。また、夏場は水温が高くなるため、浄水場での塩素量がわずかに増えたり、さらに塩素自体も揮発しやすくなったりします。
参考:厚生労働省「水道法第4条及び第22条等の関係について」
水道水の安全性と健康への影響
塩素の入った水道水を毎日飲み続けて、健康に影響はないのでしょうか。日本の水道水は、とても厳しい基準で管理されているため、基本的に安全です。
- 日本の水道水では蛇口で遊離残留塩素0.1mg/L以上(結合の場合0.4mg/L以上)を保持するよう規定
- 乳幼児やペットがいる家庭でも、安心して飲むことができる
- WHOの基準値は5mg/Lとされている
特に日本の水道水の塩素濃度は世界的にも厳しく設定されており、長期間飲んでも体に負担がかからないよう管理されています。
参考:世界保健機関(WHO)「Guidelines for Drinking-water Quality: Chlorine(Chemical fact sheet)」
参考:厚生労働省「水道法第4条及び第22条等の関係について」
注意すべき例外ケース
「カルキ臭」以外の臭い、たとえばカビ臭や金属臭(鉄臭い・金気臭い)、土臭さや下水臭、薬品臭がする場合は要注意です。
これらは塩素以外の原因による異臭で、貯水池や河川での藻類繁殖、配管や給湯設備の劣化、誤接続などが考えられます。こうした場合は、水道局やマンション管理会社に相談し、専門家による点検を依頼してください。
塩素の摂取が気になる場合
一般的な家庭で水道水に含まれる塩素濃度が健康被害をもたらすことはまずありません。しかし、臭いや味が気になる場合は、後述する方法を検討するのも良いでしょう。
すぐできるカルキ臭対策
カルキ臭が気になるとき、すぐにできる対策もあります。
朝や留守明けは、蛇口をひねって30秒〜1分程度水を流すだけでも、配管内の滞留水を排出し、臭いを大幅に軽減できます。また、水温が高いほど臭いは感じやすくなるため、氷を入れたり冷蔵庫で水道水を冷やしたりして飲むのも効果的です。
煮沸してカルキを抜く
昔から行われてきた「煮沸」は、塩素を揮発させる確実な方法です。
沸騰してもすぐ火を止めず、やかんのフタを半開にした状態で、沸騰後5~10分以上弱火で加熱を続けましょう。これによりカルキだけでなく、トリハロメタンと呼ばれる揮発性物質も除去できます。煮沸後の水は、塩素が失われているため雑菌が繁殖しやすく、早めに使い切ることが大切です。
汲み置き・日光に当てる方法
急がない場合は、容器に水道水を汲んでフタをせず置いておくだけでも塩素は自然に抜けていきます。さらに日光(紫外線)が当たる場所に6時間以上置けば、塩素の分解が進み、臭いが和らぎます。ただし、塩素が抜けた水は雑菌が繁殖しやすくなるため、早めに消費しましょう。
家の水道のカルキ臭対策には“エミール”という選択肢も
最近では、家全体の水の臭いを一度に対策できる新しいシステム「エミール」にも注目が集まっています。
エミールは、給水管の元に1台設置することで、キッチンだけでなくお風呂や洗面所など家中すべての水に作用します。一般的な浄水器とは異なり、蛇口ごとに設置やフィルター交換の必要がなく、殺菌消毒に必要な塩素は残したまま、カルキ臭だけを緩和できるのが特徴です。
エミールのしくみとメリット
エミールは、筐体内部にモンモリロナイト系セラミックスを内封しており、水とセラミックスが触れ合うことで生じる「電気二重層」という物理化学現象で水の物性を変化させます。
水にプラスの電荷をあたえることで、塩素は残しながら臭いを緩和。キッチンやお風呂、トイレ、洗濯など生活で使う全ての水に作用します。また、塩素を除去しないため雑菌の繁殖リスクが少なく、乳幼児やペット、製氷機や加湿器の水としても安心してお使いいただけますので、衛生面が気になるご家庭に向いています。
ランニングコストや導入ハードル
エミールはフィルターや電気が不要なため、ランニングコストは0円。導入後は10年保証が付き、最長20年まで延長も可能です。戸建てはもちろん、賃貸マンションでも設置できますが、スペースや管理会社の承諾が必要な場合があります。導入前には公式サイトで詳細や事例を確認してみてください。
その他の効果的なカルキ臭の除去方法
「今すぐこの一杯の水だけ臭いを消したい」場合や、より簡単にカルキ臭対策をしたい方は、次のような方法もあります。
| 方法 | 仕組み |
|---|---|
| 活性炭フィルター付き浄水器 | 活性炭が塩素やニオイの元を吸着して除去。ポット型や蛇口直結型が市販されている。 |
| レモン・ビタミンC(アスコルビン酸) | レモン汁やビタミンC粉末を数滴加えるだけで塩素を分解・中和。味の変化に注意。 |
活性炭フィルターを使う
市販のポット型や蛇口直結型の浄水器の多くは活性炭フィルターを採用しており、表面の細かい孔が塩素や臭いの原因物質を吸着します。塩素は化学反応で分解されるため、カートリッジの定期交換が必要です。
レモンやビタミンCを利用する
レモンに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)には還元作用があり、塩素を中和して臭いを瞬時に消します。コップ1杯の水にはレモン汁数滴やビタミンC粉末を少量加えるだけで十分です。粉末タイプは量を調整しやすく、酸味が気になる場合は少量から試しましょう。
やってはいけない対策と注意点
カルキ臭対策を行う際にもっとも注意すべきは、塩素を完全に抜いた水は消毒力がなくなるという点です。
塩素は水道水のバリアであり、煮沸や浄水器、ビタミンCなどで塩素を除去した水は雑菌が非常に繁殖しやすくなります。長期間の保存には向かないため、作り置きした水は必ず冷蔵庫で1~2日以内に使い切ってください。
長期保存のリスク
塩素除去後の水は衛生管理が重要です。とくに夏場や高温時は細菌の増殖が早いため、保存場所や期間には十分注意しましょう。
| 水の種類 | 保存場所 | 保存期間の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 水道水(塩素あり・そのまま) | 冷蔵庫 | 約10日程度 | 清潔な密閉容器を使用 |
| 水道水(塩素あり・そのまま) | 冷暗所 | 約3日程度 | 夏場は避ける |
| 塩素除去した水(煮沸・浄水後) | 冷蔵庫(必須) | 1~2日以内(翌日中) | 雑菌が繁殖しやすいため常温保存は厳禁 |
異常な臭いがする場合
繰り返しになりますが、カルキ臭以外の異臭(カビ・下水・薬品臭)がする場合は、自己判断で対策せず、すぐに水道局や管理会社に連絡してください。
水道水のカルキ臭を快適に減らすために
水道水のカルキ臭は安全性の証ですが、生活の中で気になることもあるでしょう。冷却や煮沸、浄水器の活用などさまざまな対策がありますが、家全体でケアできる「エミール」を取り入れるのも一つの選択肢です。
衛生と快適さの両立を目指す方は、ぜひ以下ページよりお問い合わせください。
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