【マンション管理組合向け】活水器導入で実現する長期修繕コスト削減と意思決定ガイド

マンションの給水管老朽化は、建物の価値と住民の快適な生活を左右する深刻な課題です。配管トラブルが増える前に、積立金を賢く使いながら長期的な安心を実現する「活水器」の導入は、理事会や管理組合の皆様にとって注目すべき新たな選択肢です。

活水器の基本的な役割と管理組合にとっての重要性

一般的に活水器は、水質を改善したり、水の構造を変化させることで、配管内に発生する赤錆やスケール(硬い水垢)の付着を抑制するための設備保全装置です。

配管内の腐食やスケールは築年数とともに進み、古い建物の場合、状況によっては築10年で配管内径が半分、築20年で1/3~1/4まで細くなることもあると言われています。

このような劣化の進行を抑えることで、給水管の更新時期を遅らせ、高額な工事費用(数千万円~数億円規模)の支出を先送りすることができます。

また、活水器を設置することで赤水の発生や水質トラブルが減少し、住民からのクレームを抑えつつ、マンション全体の資産価値を守ることにもつながります。

活水器とは?

活水器とは、水に物理的な作用を与えて、主に配管内部で発生する赤錆やスケールの付着を防ぐことを目的とした装置です。一般的に、共用部に設置し、建物全体の配管保全を目指します。

活水器・浄水器・軟水器の違いとは

これら三つの装置は、目的も仕組みも異なります。

  • 活水器:建物共用設備の保全が目的で、物理的な処理方式を採用しています。赤錆やスケールを抑制する役割があり、マンション全体の配管を守ります。
  • 浄水器:飲用水の品質向上が目的です。ろ過方式で残留塩素や不純物を取り除きます。
  • 軟水器:お風呂や洗濯など生活用水の硬度成分を除去し、水回り設備の保護を目指します。イオン交換方式が一般的です。

活水器の設置は、マンション全体の資産維持に関わる「共用部分の変更」にあたるため、管理組合での承認や手続きが必要となります。

活水器導入で得られる具体的な経済的メリット

活水器の最大のメリットは、給水管の更新工事時期を先延ばしできる点です。 築30年超のマンションで大規模な配管更新が必要になった場合でも、活水器を導入することで、配管の状態を改善しつつ、更新時期の見直しや先送りという選択肢を検討しやすくなる可能性があります。

主な保全手法のコストと特性(30戸程度の小規模マンション)

保全手法初期費用(目安)ランニングコスト更新周期主なメリット主なデメリット
配管更新3,000万~6,000万円基本なし30年~40年配管が新品同様高額・長期工事
更生工事1,500万~2,500万円基本なし10年~15年一時的延命再劣化リスク
活水器(例:エミール)200万~400万円ほぼ不要20年~40年経済的・短期間工事効果の見極めが必要

エミールの導入メリットや特徴については、「エミールの特徴と導入メリット」をご覧ください。

活水器の場合、導入費用は比較的抑えることができ、長期的なランニングコストもメンテナンスフリー製品であればほぼ発生しません。そのため、積立金の枯渇リスクに悩む管理組合にとって、経済的な選択肢となります。

また、漏水や赤水の突発的な発生リスクが減ることで、臨時修繕や保険料の上昇も防げます。

効果の信頼性を判断するためのチェックポイント

導入効果を評価する際は、必ず定量的なデータを確認しましょう。 たとえば、赤水濃度やスケール付着量のビフォー・アフターのデータ、配管内の内視鏡画像などは信頼できる証拠となります。

JWWA認証は「安全性・材質」だけが評価対象なので、実際の赤水やスケール除去効果は個別に検証が必要です。

メーカーによっては、他方式(更生工事や配管更新など)との比較資料も提示している場合があり、導入検討時には、重要な判断材料となります。

「KPI設計」

効果測定には、導入前後のKPI設定が欠かせません。 代表的なKPIには、以下のような項目があります。

  • 水道水中の鉄分濃度(Fe濃度)の変化
  • 赤水の発生回数や色度の推移
  • 給湯器やボイラーの故障頻度
  • 配管内部のスケール付着率の減少

導入後は、これらの数値を定期的に測定し、住民や理事会に報告しましょう。 さらに、配管更生工事など他方式と活水器のコストや効果を比較するための資料を揃えておくことで、議論もスムーズに進みます。

導入後の「見えないコスト」ランニングコストをチェック

初期費用が安くても、長期間の維持管理費が高くついては意味がありません。導入時は、20年間のトータルコストで比較しましょう。

電源やフィルターが必要な製品の場合、部品交換や電気代など毎年の費用が数万円ずつ発生します。一方で、エミールのようなメンテナンスフリー設計の場合、追加コストがほぼかからず、積立金計画にも優しい設計です。

さらに、長期にわたるサポート体制があるか、実績数や経営基盤が安定しているかなども選定時の着目ポイントです。

エミールの特徴と導入メリット

  • 電源・フィルターが不要で、20年以上の長期運用も追加費用ほぼゼロ
  • 日本水道協会(JWWA)の耐圧性能・浸出性能基準をクリアし、安全面でも安心
  • 受水槽一次側や直圧メーター二次側、増圧ポンプ後など、多様な現場にも対応
  • KPI設計や効果測定もメーカーがサポートし、導入後の検証も容易
  • 給水管だけでなく排水管にも効果が及ぶ

活水器(エミール)の詳細情報・導入事例は以下でもご確認いただけます。

ビル・マンションへの効果

マンションにおける活水器の設置条件と注意点

活水器を設置する際は、「どこに」「どのように」設置するかによって必要な手続きが異なります。 共用部分(パイプスペース・メーターボックスなど)に設置する場合、管理組合の承認や工事計画の提出が必須です。

また、縦引き管だけでなく横引き管も共用部分として修繕費の対象とする管理組合も増えています。 配管の構造や給水方式(直圧式・受水槽式など)によって設置場所が異なるため、現場調査や図面の事前確認が重要です。

設置場所・配管構造の確認方法

  • 専有部と共用部の区分を明確にし、管理規約でどこまでが共用部分か確認する
  • 現場調査で給水方式や配管経路を把握し、設置可能な位置を決める
  • 共用部全体対策が可能な製品を選定し、受水槽一次側・直圧メーター二次側・増圧ポンプ後にも対応できる設計か確認

管理規約・承認手続きの流れ

管理会社や管理組合へは、早い段階で相談しましょう。 工事計画書や書面申請、工事後の復旧義務の確認なども必要です。 エミールの場合、他物件での導入事例データやKPI設計のサポートも受けられます。JWWA認証についての説明もあわせて、管理規約や公的基準と整合性のある検討が大切です。

管理会社・理事会への説明ポイント

  • 専有部・共用部いずれも工事範囲と管理組合承認が必要なので、事前相談をおすすめします
  • エミールは共用部全体の配管対策にも採用事例が多い
  • 配管更新や他方式との比較資料・見積サンプルも用意可能なので、具体的な比較検討が進めやすい

活水器エミールの導入はいつ頃検討すべき?

実際のトラブルが発生しはじめてから検討するケースが多いですが、配管の延命やリスク回避を重視するなら「築浅」のうちから導入を考えるのも一つの方法です。具体的には、築10年頃から手を打つのが良いでしょう。早めに手を打つことで、大規模修繕による出費も抑えやすくなります。

マンション全体で安心・快適な水環境を実現するために

活水器導入は、配管保全、維持費削減、住民満足度向上を一貫して実現する戦略的な選択肢です。 理事会として、まずは管理会社に現状配管の調査と費用対効果のシミュレーション作成を依頼し、早めに検討を始めてください。

エミールは、電源・フィルター不要のメンテナンスフリー設計、JWWA認証済みで、共用部・専有部ともに導入実績が豊富です。

詳しい事例紹介や、費用対効果シミュレーション、現場調査・設置プランのご相談も承っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

監修者

立石氏のイラスト

エミール・ジャパン(株) 九州支店

常務取締役 技術本部長 立石

冷却塔の運用は、効率と安全の両立が重要です。
現場の課題を踏まえ、一般的な管理とエミールでの管理の両方の視点で本記事を監修しました。
持続可能な運転を実現する一助となれば幸いです。