家全体の水質を見直すなら?セントラル浄水器と活水器の違いや特徴を解説

家中どこの蛇口からも安心してきれいな水を使いたい。そんな理想を叶える方法として注目されるのが「セントラル浄水器」や「活水器(エミール)」です。しかし、水道法や衛生面で気を付けたいポイント、認証や維持管理の違いなど、導入前に知っておくべきことも多くあります。本記事では、両者の特徴や法的位置づけ、生活に合った選び方まで、詳しくご紹介します。

セントラル浄水器とは

セントラル浄水器は、家の中すべての蛇口でまとめて浄水された水を使いたい人に向いている「元付け型」の浄水システムです。

この浄水器は、水道メーターの直後に取り付け、キッチンやお風呂、洗面所、洗濯、トイレなど、どこでも同じ水質が使えることが特徴です。

主な特徴や仕組みは以下の通りです。

  • フィルターや活性炭などで、不純物や塩素をまとめて取り除く
  • 各蛇口ごとに浄水器をつける必要がないので手間が減る
  • 導入には現地調査や専門業者による工事が必要
  • 配管や建物の構造によっては導入できない場合もある

このようなメリットがある一方で、コストや衛生管理についても注意が必要です。

セントラル浄水器の法的・技術的な注意点

セントラル浄水器の導入を検討する際には、「水道法」や「残留塩素」、さらには「認証制度」など、法的・衛生面での注意点をきちんと理解しておくことが重要です。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

残留塩素と法的制約

日本の水道水は厳しい法律で管理されています。とくに「残留塩素」は、水道法施行規則第17条第3項で次のように決められています。

  • 各家庭の蛇口で「1リットルあたり0.1mg以上」の残留塩素を保つことが義務
  • 塩素は、水道管の中で細菌が増えないようにする大切な役割がある
  • 水道メーター以降の配管や水質管理は住宅所有者が責任を持つ

注意点:

  • セントラル浄水器で塩素を除去しすぎると、法律で定めた塩素基準を下回るリスクがある
  • 水道事業者や関連団体は「塩素は安易に除去しないこと」を案内している

参考:e-Gov法令検索「水道法施行規則」
参考:公益社団法人 日本水道協会 品質認証センター「浄水器・活水器等に関するご質問(Q&A)」

衛生リスクの懸念

法的な問題よりも深刻なのが、衛生面のリスクです。

塩素を除去した水は細菌が繁殖しやすくなります。配管の中には「バイオフィルム」という細菌の膜が発生しやすくなり、一度できてしまうと細菌が増える温床となります。

実際に、塩素消毒が不十分な水道システムで健康被害が出た事例も報告されています。厚生労働省も、元付け型浄水器による家屋内での細菌汚染リスクについて、水道事業者に注意を促しています。

このリスクを減らすには、メーカーが指定する頻度でフィルターを交換する必要があります。メンテナンスを怠ると、不純物や細菌がフィルターに蓄積し、かえって水質が悪化する恐れもあります。

フィルターの交換には年間1万円から2万円以上のコストがかかり、長期的な負担や手間も考慮することが大切です。

認証・品質表示の違い

製品の安全性や信頼性を知るうえで「認証」はとても重要です。

  • 給水用具は「日本水道協会(JWWA)」が第三者機関として認証を行う
  • 家全体用のセントラル浄水器はJWWA認証の対象外
  • JWWA認証がないため、メーカーによる「自己認証」になっている場合が多い
  • 性能表示の義務も主に飲用水が対象で、お風呂や洗濯などには適用されない場合がある

家全体の水を高機能化ならエミール ― 家全体の水環境を変える“活水器”

セントラル浄水器の他の手段として「活水器」があります。ここからは、活水器「エミール」をご紹介します。

「エミール」は、家全体の水を“活水化”できる新しい水処理システムです。いわゆる「浄水器」とは異なり、「活水器」として日本水道協会の給水用具認証を取得しています。

エミールの主な特徴

  • 水道水を、特殊なセラミックスの力で活性化する
  • 塩素やミネラルイオンは除去せず、カルキ臭だけを和らげる
  • 水道法で定められた残留塩素基準(0.1mg/L以上)をしっかり守れる
  • フィルター交換や消耗品が不要=メンテナンスフリー
  • 日本水道協会の基準に合格しているので、安全性も高い

「配管や住宅設備を守りながら、毎日の水にもやさしさを求めたい」「衛生面や法的リスクは避けたい」 そんな方にぴったりです。

エミールとセントラル浄水器の違い ― 法的位置づけと選び方のポイント

ここからは、エミールとセントラル浄水器の違いを、法的位置づけや選び方の観点で整理します。

比較項目活水器エミール一般的なセントラル浄水器
製品分類と認証日本水道協会(JWWA)認証を取得した給水用具家全体型はJWWA認証の対象外。メーカーによる自己認証が多い
処理原理セラミックスで水の性質を変化させる(除去しない)フィルター等で塩素や不純物を除去
残留塩素・法的準拠塩素を取り除かない設計で水道法基準を満たす塩素を除去するため衛生リスクの心配がある
衛生リスク低い(配管内も衛生を保つ)高い(バイオフィルムなど細菌繁殖リスク)
維持管理・コストメンテナンスフリー・ランニングコストゼロフィルター交換等で年間1〜2万円以上必要
期待される効果配管のスケール防止・やさしい水質塩素臭・特定化学物質の除去性能

製品分類と認証の違い

エミールは「活水器」として分類され、水道管に接続する「給水用具」として日本水道協会(JWWA)の認証を取得しています。これは安全性や信頼性に関する公的な証明です。

一方で、セントラル浄水器は家全体型の場合、JWWA認証の対象外となり、メーカーの「自己認証」となります。この違いは製品選びの大きなポイントとなります。

処理原理の違い

セントラル浄水器は、活性炭フィルター等で塩素や不純物を物理的・化学的に除去します。対してエミールは、セラミックスの働きで水分子の会合状態を整えることに特化しており、成分を除去しないのが特徴です。

残留塩素・衛生リスクの扱い

エミールは水道水の安全性を支える塩素を残す設計です。そのため水道法の基準を満たし、配管内の細菌リスクを抑えることができます。

一方、セントラル浄水器は塩素を取り除いてしまうため、衛生リスクや法的リスクがつきまといます。

維持管理とコスト

エミールはフィルターやカートリッジといった消耗品が不要なため、設置後のメンテナンスがいりません。ランニングコストもゼロで、手間がかからない点も魅力です。

セントラル浄水器の場合、フィルターやカートリッジの定期的な交換が必要で、維持費がかかります。

効果や体感の違い

エミールは配管や住宅設備のスケール付着防止や、やさしい水質が期待できます。セントラル浄水器は、カルキ臭や特定の化学物質を取り除くことが主なメリットです。

暮らしの水をアップデートしてみませんか?

毎日使う水の質は、生活や健康に大きな影響を与えます。

飲み水やお風呂だけでなく、住まい全体の水環境を見直すことで、家族みんなが安心して暮らせる毎日へとつながります。

大切なのは、利便性だけでなく、公的な安全性や法的な基準をクリアしているかを見極めることです。家全体の水環境を、安全かつ効果的にアップデートする方法として、ぜひ水処理システムエミールをご検討ください。

エミールについては、以下からお問い合わせください。

エミールなら、家の水を“活水化”しつつ、残留塩素基準に配慮。
フィルター交換不要で、メンテナンスの負担も抑えられます。

監修者

鬼村氏のイラスト

エミール・ジャパン(株) 九州支店

技術本部 鬼村

住まいの水環境は、快適さだけでなく衛生と安全の両立が大切です。
本記事は浄水器選びで見落としがちな法令に基づいた水質と、日常的に安心して使える設備選びの視点から監修しました。